茨城県は、関東地方の北東に位置する人口285万人の県で、政令指定都市を持たない県の中で最も人口が多い県です。東は太平洋に面し、県の北側3分の1は山岳地帯であり、八溝山地が県の北西部を南北に縦走しており、栃木県との県境となっています。八溝山地の北西端には県内最高峰の八溝山（標高1022メートル）があり、福島県・茨城県・栃木県の県境となっています。久慈山地は西の久慈川、東の里川（久慈川の支流）に挟まれています。この山地は北へいくほど東西の幅が狭くて標高が高いので、険しく、代表的観光地のひとつである袋田の滝があります。県の中部から南部は関東平野の一部になっていて、一帯を常総平野と呼ぶ場合もあります。「茨城」は、現在は「いばらき」と読みます。茨城県の前身である茨城郡の地名の由来は、『和名抄』では「牟波良岐」、『常陸国風土記』の天保10年（1839年）刊本では「うばらき」と読み仮名が振られています。現在の読み「いばらき」は、この「うばらき」が転訛したものになります。茨城県には、冬の滝の凍結である「氷瀑」が有名な袋田の滝。日本の三名園であり梅の名所として有名である偕楽園。茨城県の花の名所であり、5月頃のネモフィラ、10月頃のコキアが有名である国営ひたち海浜公園。国内の水族館でもトップクラスに入るアクアワールド・大洗。全国にある鹿島神社の総本社である鹿島神宮。現代芸術の複合文化施設である水戸芸術館などの観光施設の他に、陶芸で有名な笠間の陶炎祭、 日本三大花火大会の一つである土浦全国花火競技大会なども開催されています。